左手ちゃんの日記

すぐしにたくなっちゃう人の日記

八方美人のメリットデメリットの話

私はものすごく八方美人だ。

本当に誰にでも好かれたいので、誰かを特別視すること、誰かを特別視している私を他人に見られることを嫌う。

 

しかし全人類にモテるなど到底不可能な話で、いくらローラメルシエのアンバーバニラの香水をつけたところで、「人類モテ」は叶うはずはない。

(あれはバニラ系というか、ココナッツ系のいい匂いでした、Twitter情報ありがとう。)

 

という具合に、誰かに嫌われることが怖いので過激な発言をしたらそのあとで賛成意見を補ってしまうという、見事な構文が意図せずして完成してしまったが、しかしあの香水はなかなか評判がよかったので、事実「人類モテ」は嘘ではないと思う。結構甘めなので多少好みは別れるだろうが。

 

話題が逸れてしまったので元に戻すが、私はとかく八方美人で、誰にでもいい顔をしたがる。

これは良い事でも悪いことでもなく、ただの事実なので、どうしようもないことだが。

 

個人的八方美人の特徴として、

・誰にでもいい顔をする

・他人に気に入られようとして媚びを売る

・嫌われたくないので頼み事を断るのが難しい

・事なかれ主義

・自分に自信がなく、常に自分の行動指針の中に他人の行動指針が存在する

というものがある。

 

ほかは読めばわかるから説明は割愛するが、最後の項目についてだけはわかりづらいと思うので少しだけ補足すると、例えば、「○○ちゃんに嫌われたくないから、こういう行動はとらないようにしないと」、のようなことだ。

自分が八方美人だと自覚したのは最近でもないが、常に自分の行動指針の中に、「他人に嫌われたくないからやらなきゃ」「他人に好かれたいからやらなきゃ」というよくわからない不純物が長い間混じっていた気がする。

他人の気持ちはコントロール出来るようなものではないので、他人を気にして行動することはとても愚かなことだと、自分勝手に生きることが1番結果的に楽しい人生になると、ずっと知っているはずなのに、すぐ忘れてしまう。あたしドリー、すぐ忘れちゃうの。

 

それはともかくとして、私が八方美人に生きていることのデメリットを、最近とても感じ始めたのでそれについての話をする。

 

八方美人を悪口風に書くと、色んな人間に無駄に媚びを売りすぎる人間ということになるが、私はまさに色んな人間に無駄に媚びを売りすぎて最近ものすごい損をした。

 

具体的にいえば上司から性的な方面でのハラスメントを受けた。

これ以上詳しく言うと身の危険とかもあるので詳しくは説明しませんが…。

 

色んな人間に無駄に媚びを売りすぎるというのは、結果的に自分の価値を落とし、安売りしているということになる。

 

たくさんの人に好かれやすいというメリットはあるものの、代償がデカすぎる。

 

リップサービスが多いアイドルには厄介なファンがそれだけ多くつくのと同じで、よくわからない変なものまで引き寄せてしまうので、非常に健康によろしくないのだ。

 

八方美人は、好かれたい人を選んで、嫌いな人間には嫌われる勇気をもたなくてはいけない。

あまりにも当たり前のことを言っているとは思うが、全人類に好かれることは前述の通り到底無理だし、ならば好かれたい人間は選ばなければならない、それだけのことが私にはあまりにも難しいことのように思えてしまう。

 

基本的に不平等なことが嫌いだから、それを他人にもしたくないという私の生きる上での美学も関係してくるが、好かれたい人間を選ぶことは、一方でその好かれたい人間たちだけを特別視することであるので、「あの人は人によって態度を変える」と思われる可能性を孕んでいる行動なので、私にはとても恐ろしいことのように思えるのだ。

 

しかし、好かれたい人に好かれるには、信用されるには、人を選んで付き合うことはとても必要なことだと思う。

 

誰かを選ぶことは誰かを選ばなかったことでもある。だからといって、選ばれなかった誰かが可哀想だって思ってなんかいられない。

 

私は今幸せに向かって真っ直ぐに歩くのだ。

脇道にはそれない。

自分の幸せのために、誰かを選ぶということ、順位をつけるということ、時にはそれを選択する強い意志をもつこと。

 

忘れないでねって話。