左手ちゃんの日記

すぐしにたくなっちゃう人の日記

りりちゃんの手記を読んで思ったこと

打倒☆希死念慮
こんばんは。左手ちゃんです。

突然ですが、ネットで話題のりりちゃんの手記を読みました。

読んでしまったら絶対に引っ張られるだろうなと思いながらも、読まずにはいられませんでした。

犯罪は絶対にしてはいけないということは前提でのお話だし、ここから先は私の個人的な感想です。


りりちゃんはきっと、「何が正しくて何が間違っているか」を教えて貰えずにここまで来てしまったのだろうなと思いました。

手記を読んで思い出したのは、私が小学校の頃だったか中学校の頃だったか、色んなことを教えてもらった、リカちゃんという友達がいたことです。

リカちゃんは私に色んなことを教えてくれました。

忘れ物をしないためには前日に準備が必要なこと、お風呂には毎日入らないと不潔になってしまうこと、長い髪の毛はくしで梳かさないとサラサラにならないこと、歯磨きをしないと口が臭くなって他人に不快な思いをさせること、そういう生活の基本的なことを、その子に教わりました。

その子に教わるまで私は、何も分かっていなかったから、「どうして家でも学校でも、毎日怒られちゃうんだろう」と思いながら過ごしていました。

それで、その子の言う通りに生活したら、先生が「○○さんは変わったね!」と褒めてくれて驚いたことを覚えています。

リカちゃんはきっと、ローラースケートとか、その時流行っていたおもちゃはだいたい持っていたし、歯の矯正もしていたし、裕福で育ちが良く、真面目な子だったのだと思います。

そんな子がたまたま私に目をつけて、「こいつを変えてやろう」と思ってくれたのは、今思えば私はとても運が良かったのだと思います。(改造計画のようなもので、リカちゃんも張り切っていた気がします。)

その子に色んなことを教わるまで、毎日宿題を忘れて先生に怒られて反省文を書いたり、髪の毛はボサボサでシラミが付着していてプールに入れないし、口が臭くて不潔だったけど、そんなの誰も教えてくれなかった。

だから、気軽にわかるなんて使っちゃいけないと思うけど、りりちゃんが「そんなのだれも教えてくれなかったよ」って憤る気持ち、すごくよく理解できるつもりでいる。

ほんとうはいちばん安全なはずの家庭で、「死ぬかもしれない!」という体験をすると、倫理観って無くなっちゃうんだって、ほとんどの人は知らないで生きているんだと思う。

家で犯罪が横行してるのに、倫理観壊れないわけないから。

長期的に懇々と言われ続けて、認知が徐々に修正された(これも有難いことに友達のおかげで)けど、母親が不倫している事実を、私は良くないことだとわかっていなくて、長いこと「不倫はしかたないこと」だと思っていた。

一度でも母親がそう説明したことはないけど、あまりにも母親が堂々としすぎていて、私が勝手に「ああそうか、この人は旦那から暴力を受けているから、そういうことがないとやっていけないんだ」と勝手に理解して、大学生の頃くらいまではずっと「不倫は可哀想な人はやってもいいこと」だと、そう思ってた。

今は、いくら旦那が暴力したり怒鳴ったりするからって、じゃあ倫理に外れた行いをしてもいいかと言うと良くないって理解できるけど、あまりにも母親が堂々としすぎていて、ダメな事だって理解できなかった。

何がダメなのか理解できなかったから、向かいの家の幼なじみのお母さんにも話しちゃったし(今思うとどんな気持ちで聴いてたのか怖くなる)、不倫報道をみても「この人はパートナーに恵まれなかったからそういうことしちゃったのかな、なのに叩かれるなんて可哀想かも」という感想しか抱けなかったし。

私がいつになっても罪を犯した人達に同情を寄せてしまうのは、そういう理由がある。

犯罪は絶対にダメだとは思うけど、自分と同じようなバックグラウンドを持っている人を見かけると、全く他人事とは思えなくて、私も一歩外れたら、その道だったかもなと今でも思う。

外から批判しているような人達は、多分そういう道を通ってきてないんだと思うし、それはある意味幸せなんじゃないかと思う。

それと同時に、私も何が正しくて何が間違ってんのか、誰も教えてくんなかったから、一時期しっかり学校で集団いじめに遭ったりもしたけど、それでも死にたくなりながらも罪を犯さずに生きてるって、結構えらいのかもなって思う。

私は親に、自分が学校でいじめられてることを相談すらもしなかったけど、なんでかっていうと、当時親もいっぱいいっぱいだから話す気にもなんないし、話しても宗教の話に持っていかれちゃうから、無駄だって思ってたからだし(信心が足りないとか、そういう話になってまともなアドバイスが貰えるわけがないから)、だから私は悩みを人に相談するのが苦手なんだろうなと日々思うんだけど、そんなこと考えたってしょうがないよなとも思う。

悩んでても明日は待ってくれないしいつも同じように朝は来るから。

だから少しでも相談できる人を増やして、希死念慮を小さくするしかない。
ずっと頑張ってきて心が何回も折れそうになった(ていうか何回か折れた)けど、なんとか週5・8時間労働で正社員続けられてるよ。

これってすごいことだよね。
もっと自分を褒めていいかもって思った。

なんか結局自分語りのネタみたいにしたみたいな感じで着地してしまったけど、こういう、家庭環境が悪すぎたせいで罪を犯してしまった人、とにかく1人でも減って欲しいし、手記読んで、「福祉!!公的権力!!機能しろ!!!」と怒ってしまい、最終的に文章を書かずにはいられなかったんだよ。

罪を犯さずに生きているだけでみんなえらい。
だからせめて自分の手の届く範囲、大事なともだちや尊敬する上司には絶対に無理してほしくないなって毎日思う。

祈るだけじゃ社会は変わらないとわかってはいても、祈らずにはいられないよね。

もちろん祈るだけじゃなくて、選挙にも行くし、然るべき団体に寄付もしているけど、自分の小さな行動では社会を変えるのに限界があるから、せめて自分の大切な人だけは、日々を健やかに生きていて欲しいと、切に願います。