左手ちゃんの日記

すぐしにたくなっちゃう人の日記

母親がよく知らんコンゴ人に求婚された話

母親がよく知らんコンゴ人に求婚された。

 

字面だけ見たら意味がわからないと思うが私もよくわかっていないので勘弁して欲しい。

まず母親が、というところでいや何故母親(既婚者)が?と思った人も居ると思う。

そもそも前提条件から説明していく。

うちの母親は理由あって不倫をしている。

 

理由あってアイドル!とかではなく普通に不倫をしている。父親がアルコール依存性で酒を飲むとめちゃくちゃな暴言とか、暴力とか、自分の酒やタバコのために学費を使い込んだりして、うつ病(ほんとかどうかは知らない)だと言って会社に行かなくなったりして、それから逃げるようにうちの母親は宗教にハマってしまった。

 

しかし宗教にハマる前に、母親は違う男の人に逃げていた…。不倫だけで終わればよかったのに、しかも不倫が許されていない謎の宗教。いや、宗教って多分不倫許さないやつの方が多いだろうけど。

 

閑話休題

お母さんが不倫していたのはいつからか詳しくは知らない。小学校何年生だったか、1番最初にその人に会ったのはゲームセンターだった。母親がその人に初めて会ったのもゲームセンター。とても優しくて、ゲームがうまい。当時からオタクだった私にとってこれ以上ない素敵な男性だった。私のその人の第一印象は、「お父さんといるより、離婚してこの人と再婚する方が、お母さんは幸せになれる」だった。

近頃不倫ドラマだとか不倫報道だとか多くて、世間では議論になっているが、私にとって良いとか悪いとかじゃなくて、不倫はそこにある事実として存在していた。ちなみにこの人は普通の日本人。コンゴ人ではない。

 

今も母親とその人の関係は続いており、土曜日の夜から日曜日にかけて母親は消える。父親は今単身赴任中のため、不審に思う人間は特にいないし、父親がいたところで別の部屋で寝るため怪しまれたりはしない。そもそもアルコール依存性でめちゃくちゃやっていた父親は、アルコール依存性でめちゃくちゃやったおかげで肝硬変を患い、何回か入院して、今は別の病気をもっているため、結構弱くなってしまった。お酒はほどほどにした方が良いね…。教訓。

 

そして理由あって不倫している母親が、コンゴ人に求婚されたのは割と最近の話。

先に言っておくと私はコンゴ人に偏見があるとか、そういうことは一切ない。これを読んでいるコンゴ人の方が不快になったら申し訳ない。いやいないと思うけど…。

でも母親から「何人だったかな、えーっと、コンゴ人?の人に求婚されちゃった!」という報告を受けた時は背景が宇宙の猫の顔になった。

 

コンゴ人????????????

いや、なんでコンゴ人?アメリカとかフランスとか、もっとメジャーなところあったじゃん。なんでコンゴ人なの?ぶっちゃけこのネタでめちゃくちゃ笑いをとってきたし、最初聞いた時は3時間くらい笑った。写真も見せてもらって、どうやら母親に求婚してくる割には結構若めの、歯がべらぼうに白い(肌が黒いので白く見えるだけかもしれない)、サッカーボールが友達(サッカーのユニフォーム着てる写真だった)の笑顔の好青年らしかった。

 

「あなたと、チューチューしたい」

 

いや!!?!!?どこの馬の骨ともわからんコンゴ人より、何年も何年も待ち続けてる不倫相手の男性でしょ!?!!?!?ねえ!!?!?待って!?!!!!と必死に母親を止めながらも、笑いは止められなかった。いや、チューチューて。

 

ちなみにこのコンゴ人が求婚してきたのは結構前、去年の春頃。最近そのコンゴ人には勝手ながら彼女が出来ていて、しばらく疎遠だった。そのコンゴ人から母親に電話が来たのが昨日。あれ、一昨日だったかな、どっちでもいいや。「あなたの声が聞きたくて〜」って母親がスピーカーで電話してるのを聞いた。おいおい。私はその目の前で、母親を笑かすために全裸でダンスした。えへへ…。

 

母親は花粉症で苦しんでいるコンゴ人に向かって、宗教を勧める。そう、何を隠そうこのコンゴ人は、母親が宗教勧誘の際に知り合った人で、コンゴ人は母親目当てに宗教に入ったのだった…。可哀想にうちの母親はコンゴ人には興味がなさそうで、早々に寝かしつけられていた。まじで哀れ。

 

母親がよく知らんコンゴ人に求婚される状況、かなり希な経験だと思うけど、母親がよく知らんコンゴ人に求婚されると一周まわってめちゃくちゃ面白いんだという近況報告でした。